• IoTって具体的にどんな製品があるの?
  • IoT機器を使えば将来どんな世界が実現できるの?
  • 生活に身近なIoT機器を知りたいな

最近話題のIoTですが、言葉では聞いたことがあってもいまひとつイメージがわかない人も多いはず。

そこで今回は身近なところで使われているIoT機器の具体例や、2030年頃にIoTによって世界はどう変わっているのかをまとめてみました。

1.身近なIoT具体例

ここでは以下の5つの分野について、身近なIoTの活用例を見ていきます。

  1. スマートシティ
  2. 自動車分野
  3. 医療・ヘルスケア分野
  4. 物流分野
  5. IoT家電分野

どの分野の機器も日々の生活の質を高めてくれる革新的なアイデアなので、要チェックですよ。

1.スマートシティ分野の活用例

今後世界中で人口の都市部への集中が進み、それに伴って複雑化する交通網やエネルギー・電力不足の問題が顕著になってきます。それをIoTを用いて解決する動きがこのスマートシティです。

1−1.IoTトイレ

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53899

読んで名の如し、トイレの空室状況や滞在時間を確認できるシステムのIoTトイレ。電車に乗っている時にお腹が痛くなって、どの駅のトイレが空いているのかを事前に把握できるサービスを作りたいとの声から開発が進んだそうです。

実際にIT企業の社員からすると、トイレを探して練り歩く必要があるので業務効率が低下するとの声も。

都市部への人の流入は避けられないからこそ、いかに混雑を回避してトイレを利用できるかが、最悪のケースを免れる一手なのかも知れません。

1−2.スマートゴミ箱

https://ir.gmocloud.com/news/press/gmo-hs/171205_2821.html

都市部に人が増えればそれに比例して街にゴミが増えていきます。ゴミの収集にも当然ですがコストがかかるので、時間をかけて確認に行ったがゴミがたまっていなかったという無駄な収集を避けたいところ。

そこで役に立つのがこのスマートゴミ箱です。ゴミの蓄積状況をリアルタイムで確認でき、いつどのゴミ箱を回れば無駄がないか通知してくれます。

長崎のハウステンボスでも実証実験が行われており、今後は都市部だけでなくショッピングモールなどへも展開していく見込みです。

1−3.明電マンホールアンテナ

https://www.meidensha.co.jp/products/ict/prod_05/prod_05_01/index.html

マンホールに取り付けられた水位センサとガスセンサからのデータを送信することで、豪雨による都市浸水を未然に防ぐことが期待されています。

都市部のヒートアイランド現象により誘発されるゲリラ豪雨は今後も継続的に起こると予想されています。だからこそ、事前に水位を確認してその時々にあった正しい対処をすることが大事になってきます。

2.自動車分野の活用例

現在もGPSを利用したカーナビなどIoTが使われている自動車分野。今後はさらにIoT化が進み、渋滞状況を反映した最適なルート案内やAIを活用した自動運転なども実現されていくでしょう。そんな中で現在開発されている自動車分野のIoTサービスを3つ紹介します!

2−1.ロボネコヤマト

https://wired.jp/2018/03/05/roboneko-yamato/

クロネコヤマトで有名なヤマト運輸が、IT大手のDeNAとタッグを組んで自動運転の実証実験を行なっています。ネット通販が浸透して荷物が増えたことやドライバーが不足している宅配産業。

共働きの増加に伴い荷物の再配達も増え、配送料の値上げの動きも出てきました。そんな問題を解決するのが自動運転です。自動運転によって顧客の指定する場所に10分刻みで向かい、利用者が受け取りに行く新たな宅配スタイルをとっているため、帰宅や散歩の途中に受け取ることも可能になります。

道路の混雑状況や受け取り日時から最適なルートを提案する車両運行システムにより、ドライバーの負担が減るので高齢者や女性の雇用にも繋がると推測されています。再配達をゼロになる未来もそう遠くはないかも知れませんね。

2−2.Waymo

(https://jp.techcrunch.com/2019/03/20/2019-03-19-waymo-is-gearing-up-to-put-a-lot-more-self-driving-cars-on-the-road/)

Googleの自動運転プロジェクトからスタートし、その後独立をしてAlphabet傘下企業となったWaymo。2017年4月からアリゾナ州で自動運転の公開実験を開始しています。

企業価値は200兆円を超えると推測されており、今後外部資本を調達するという話も出ているので、自動運転の領域は加速度的に発展していくのではないでしょうか。

2−3.mojio

https://smartdrivemagazine.jp/traffic/mojio/#mojio

こちらも自動運転に関する事例ですが、Waymoとは少しテイストが異なります。Mojioは、端末を自動車に差し込むことで走行データを蓄積することができるサービスです。そして、そのデータを元に目的地までの経路の最適化や自動車の状況など、自分の車に関するありとあらゆる情報が手に入り、満足度の高いカーライフを送ることができます。

現在はB2B向けのサービスのみで行なっていますが、近い将来は一般家庭でもごく当たり前に利用できるようになるでしょう。

3.医療ヘルスケア分野の活用例

医療技術の発展により、日本人の寿命は右肩上がりになっていきます。その分、個人の医療負担額の増加や医者のQOLが下がってしまう懸念も考えられます。

なので、IoTの技術を活用して医療の効率化を目指す、そんな事例を早速見ていきましょう。

3−1.PlushCare

https://www.plushcare.com/

PlushCareは家にいながらPCやスマートフォンを通して、医者の診療を受けることができる遠隔医療サービスです。

現在利用できるのは風邪などの緊急性の低い病気となっていますが、休日明けにわざわざ混んだ病院に行く手間が省けたり、病院で別のウイルスをもらうリスクを避けられるのは大きなメリットですね。

まだサービスを受けられるのはアメリカの一部地域のみとなっていますが、今後日本でも遠隔医療はメジャーな選択肢となるでしょう。昔は病院に行って受付で名前を呼ばれてたんだぞ〜なんて子供に言う日もそう遠くないかもしれませんね。

3−3.センサー内蔵ベット

https://www.carecom.jp/products/care/sensor/bed/

病院内のベッドにセンサーを内蔵し、万が一の時にナースコールが鳴るようになっています。これにより夜間の徘徊防止や介助補助が期待されています。

また、それらのデータを収集することで、病院や介護施設の運営の効率化が見込めるので、医療分野のIoT化は今後も進んでいくでしょう。

3−3.FitBark

https://www.fitbark.com/

こちらは愛犬の体調データを取得して健康管理ができるIoTサービスです。非常に軽くてわんちゃんへの取り付けも簡単かつ防水機能も完備。端末を通じて消費カロリーや睡眠に関するデータが送られてきます。

それを元に、自分が飼っている犬と同じ品種を比較することもできるので、犬の健康状態をより把握できます。専門のアドバイザーに相談する機能もあるので、万が一の時も安心ですね。

4.物流分野の活用例

物流業界はこれまで人力に頼る傾向が強かったのですが、近年はIoTを活用した業務効率化や生産性アップが徐々に進んできています。倉庫管理や輸送システムなどIoT化するポイントが隠されている物流業界の事例を見ていきましょう!

4−1.KAMOMEYA

(https://www.kamomeya-inc.com/)

瀬戸内海には、人口が100人に満たない島が49もあり、商店はおろか病院も診療所もありません。気象状況によっては日常品が届かない場合もあり、極めて不便な状況でした。

そこでKAMOMEYAや島々を無人航空機や無人貨物船などを繋いで、物資を完全自動で輸送するアイデアを形にしました。

自然に囲まれた離島の環境で、利便性は市街地と変わらない生活ができたら、離島が憧れの生活場所になる。そんな日が来ることを目指して現在もプロジェクトが進行中です。

5.IoT家電分野の活用例

IoTの活用例として馴染みがあるのがIoT家電です。ここでは、生活を一変させる選りすぐりの家電を3つ紹介します。

5−1.ヘルシオ


https://corporate.jp.sharp/corporate/news/160706-a.html

こちらのIoT家電は料理の相談ができる優れもの。冷蔵庫の中の使いたい食材や、サクッとできるおつまみなどをヘルシオに伝えると、栄養士が作ったクラウド上のメニューリストからオススメの料理を提案してくれます。

それだけでなく、自分が作ったメニューと料理法も登録することができるので、あの時作ったレシピ忘れたな〜なんて悩みもなくなりますね。

オーブンで調理ができたらスマホに通知が来たり、外出中に子供がきちんとオーブンで温めてご飯を食べたかどうかのチェックもできるそうです。今後はありとあらゆる家電が繋がる、そんな未来がやってくるでしょう。

5−3.めざましカーテン mornin’ plus

(https://mornin.jp/)

「朝起きられない、だるい」

目は開いていても脳が起きていないウトウトした状態を解消するためには、太陽光を浴びることが効果的だと言われています。めざましカーテンでは、タイマー機能を用いることで、設定した時間にカーテンを開閉することができます。

これにより、日光と共に目を覚ますことができ、体を起きるモードにパッと切り替えることができるわけです。カーテンへの取り付けも簡単3ステップでできるので、一度試してみる価値ありですよ!

他にもIoT家電についてこの記事で詳しく書いているので、参考にしてみてください。IoT家電を自宅で使っても安全なの?といった疑問にもお答えしています。

5−2.Qrio Lock Q-SL2

https://qrio.me/store/smartlock/(h

「やばい、家に鍵忘れてきちゃった・・・親が帰ってくるまでどうしよう」

そんな経験一度はあるはず。これからは鍵を持たずに、スマートフォンをポケットやバックに入れたまま鍵の施錠ができてしまいます。

ハンズフリーで玄関の施錠ができ、ドアから離れると勝手に鍵がかかる仕組みになっています。小さい赤ちゃんや認知症患者を一人で家に残している時にスマホで施錠の管理ができるので、徘徊などを未然に防ぐこともできるのも優れた点です。

価格が2.3万円と少し高い印象ですが、日頃の利便性や万が一の時の安心感を買うのなら決して高くはないと思います。

【完全版】暮らしを変えるIoT家電7選と導入方法【3分で解説】

7.IoT化の進んだ2030年の日常の生活

今回紹介したIoT機器だけでも十分生活は変わりますが、2030年に世界はどうなっているのでしょうか?想定されているものを抜粋すると、

  • スマート自動車により完全自動運転化。移動中は小説を網膜に投影したり、VRゲームに没頭したりできる
  • 車両周りのセンサーにより交通事故が激減。運転免許証も不要になり、自動車の教習所やガソリンスタンドは姿を消す
  • 機能しなくなった臓器を3Dプリンターで作った人口臓器と取り替える。他にも人工血管や正常に機能する卵巣まで開発される
  • 手で持つのが面倒という理由でスマホが消滅。眼鏡型ホロレンズを利用した通信や買い物が主流になる
  • 身分証明書の代わりに、目や指紋などの生体特徴で識別するようになり、証明書を噴出するリスクがなくなる

こんな風に時代は変わっていくと予測されています。「スマホを使っていた頃が懐かしい」なんて思う時はすぐそこかもしれませんね。

8.まとめ

IoT機器の具体例と未来の姿を見てきましたが、確実に世の中は便利な方向へと進んでいきます。時代に乗り遅れないように、定期的な情報収集を心がけましょう。

「IoTって言葉よく使うけど意味を正しく理解していない・・」という人は、IoTのいろはを凝縮したこの記事を読んでみてください!

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