- IoTサービスって自分みたいな一般人でも使えるものってあるの?
- 実際にどんな料金でIoTサービスを利用できるの?
- 家でIoT機器を利用してもセキュリティは大丈夫なの?
IoTという言葉が流行り始めてきましたが、まだサービス利用までのハードルが高い印象でいまいち現実味がわかないですよね。一部のお金持ちが便利な暮らしを手に入れるための道具なのかなと思ってしまいます。
しかし、IoTによって私たち一般人の生活も大きく変わろうとしているんです。そこで今回は、一般家庭で利用できる8つのIoTサービスをかかる費用まで詳しく紹介していきます。
家でIoT機器を使用するときのセキュリティ対策も合わせて解説するので、安全に便利な生活を手に入れちゃいましょう!
1.お家で使えるIoTサービス8選!
ここでは家で使えることに特化したIoTサービスを8つ紹介します。
1−1.Kolibree
(https://wired.jp/2014/01/08/kolibree-smartbrush/)
Kolibreeは歯磨きを採点してくれる電動IoT歯ブラシです。加速度計や磁力計などのセンサーによってユーザーの歯磨きを追跡し、口の中の磨き残しの部分を表示することで口腔衛生改善を手助けしてくれます。
開発者の娘がきちんと歯を磨いていなかったために歯周病になったことがきっかけでできたIoT機器だそうです。ゲーム感覚で歯磨きをすることもできるので、歯磨きが苦手な子供でも楽しく取り組める点も大きな特徴です。
価格はおよそ2〜3万円と少々高額ですが、虫歯になって歯医者に通う手間とコストを考えると割安ではないでしょうか。
1−2.PIP
PIPは指でつまむことで持ち主が感じているストレスを測定するIoT機器です。
仕組みとしては、PIPを親指と人差し指でつまむと、センサーが電気皮膚反応を計測してストレス度合いをチェックしてくれます。もう少し噛み砕いて説明すると、皮膚の湿り気を電気の流れやすさで確認するものです。緊張して手に汗握るとはよく言ったもので、緊張するほど湿り気が増して電流が流れやすくなるので、それをセンサーで測定しているわけです。
ただし夏場や体質的に手が湿っている人のストレス値が高く出る傾向にあるので、全ての人が同じ条件で利用できるわけではなさそうです。また、そのストレス度合いに合わせたレベルのストレス緩和ゲームをスマートフォンなどの端末で利用できます。
そうやってストレスの軽減の仕方を学習することもできるんですね。価格は179ドルと少々お高めですが、ストレスを可視化できるデバイスを一台持っておいても損はないのかなと思います。
1−3.Luna
https://gigazine.net/news/20150128-smart-mattress-cover-luna/
Lunaはベットのマットレスとして取り付けることで、自分の睡眠パターンや睡眠習慣を可視化することができるIoT機器です。睡眠時間や心拍数を計測してくれるのはもちろんのこと、家の中にあるIoTデバイスと連携することができるのが魅力的です。
例えば以下のようなことができるようになります。
- ベットに入るとリビングの電気が自動的に消えるよ
- 朝目覚めた時に自動でお気に入りのコーヒーを入れる
- ベットでうっかり寝てしまったことを感知して、部屋の鍵をかける
- ベット内の温度の設定もアプリから行うで
価格は1つ235ドルからとなっていて、海外発送にはベット50ドルかかります。
1−4.The Dash
(https://e-earphone.blog/?p=1259593)
The DashはBlutooth接続の完全ワイヤレスイヤホンです。耳に装着すると自動的に電源がONになり、ワンタッチ操作でAndroidやApple機器をすぐに接続できる優れもの。
イヤホンにオーディオプレーヤが内蔵されているので、手軽に音楽を楽しむことができ、一回の充電で最長5時間動くのでランニングなどで大活躍です。さらに完全防水かつ塩水でも利用可能なので、スイミングやシュノーケルの時も利用できます。
専用アプリとの連携で消費カロリーや心拍数などのデータも確認できるので、体調管理もできるもはや何でもできそうな勢いのお化けガジェットです。
価格は4万円弱とイヤホンにしては高いですが、体験できる機能の多さからするとコスパのいい商品ではないでしょうか。
1−5.ATMOPH
ATMOPHは壁やデスクに置くだけで、世界の風景が楽しめるデジタル窓です。高画質な映像と臨場感のある音によって、一瞬にしてその場所にいるような気分になるIoT機器です。
- 仕事が忙しくてなかなか旅行にいけない
- 病院のベットでの生活に飽きてしまった
そんな時にATMOPHを使えば、まるで旅行している感覚になれること間違いなし。2〜3台をセットにすると風景がパノラマになり、より臨場感を感じることができます。
景色を見るだけでなく、デジタル窓という特性から、時計やカレンダー、天気といった情報を表示することができます。Googleカレンダーと情報を同期することも可能なので、いちいちスマホを開く手間を省くことができます。
本体価格は69,800円であり、風景は1本590円から購入可能です。日常の中で非日常を体験できるデジタル窓、非常に面白いプロダクトですね。
1−6.Smart Park
(https://jp.techcrunch.com/2016/10/18/smart-park-launched/)
外出した時にお店に駐車場がなく、近くのパーキングを探してもなかなか空いておらず余計な時間を過ごしてしまった経験はありませんか?そんな時に便利なのがSmart Parkです。
Smart Parkを使うことで、家にいながらでも目的地近くのパーキングの満車・空車情報をリアルタイムで確認することができます。他にもどこの駐車場が一番安いのか、料金のシュミレーションだったりと使える機能が豊富で、ドライブの際の不安要素がすぐに解決できますね。
全国1万件以上の駐車場の空き状況を確認できるので、お近くのエリアでも利用できるかぜひ一度試してみてください。ユーザーは無料でこのサービスを使うことができるのもありがたい限りです。
1−7.Qrio Smart Tag
(https://glasssailer.jp/852#_Smart_Lock)
Qrio Smart Tagはソニーが開発した小型のガジェットで、落し物を探す手助けをしてくれる便利グッズです。スマホとスマートタグをBluetoothで通信することで、専用アプリからスマートタグのブザーを鳴らしたり、マップ上で落し物のありかを確認することができます。
また、自分の近くにない場合は、他のユーザーのスマホを経由して、自分のタグの位置を自分のスマホで確認できる機能もあるので、どこでなくしても安心ですね。Qrio Smart Tagの機能はそれだけではありません。スマートタグでスマホを操作できるのも大きな特徴です。
例えば、自撮りや撮影しにくいアングルの時に、スマホのシャッターリモコンとして利用できてしまいます。今後は音楽プレイヤーとしての機能も拡充されるので、ひとつ持っておくだけで生活が豊かになると言えますね。
価格も4,000円ほどと手頃なラインであり、カラーバリエーションも豊富なので、プレゼントとしてもオススメですよ。
1−8.SOUND TABLE
(https://www.makuake.com/project/kamarq/)
SOUND TABLEは、月額500円から家具を利用できるサービスを手がけるKAMARQによるIoTテーブルです。天板がスピーカーとなっているので、部屋全体を包むように音が広がり、暮らしに音が溶け込む設計になっています。
豊かな暮らしを追い求めて様々な家具や家電を部屋に置いていますが、ものが増えることで部屋が乱れ、物理的・精神的なスペースを占領してしまいます。
なので、家具に新たな機能を付け加えることで、暮らしが便利かつすっきりとした空間になると予想されます。価格は6万円ほどと普通の家具よりは割高になっています。
他にも、家で使えるIoT機器の代表例であるIoT家電についてこの記事でまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
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2.家で使ってもセキュリティは問題ないの?
では、実際にIoT家電を家で使う際にセキュリティに問題はないのでしょうか?ここでは家庭にIoTを導入する際の注意点を3つ紹介します。ここを粗末にするととハッキングによる情報漏洩や不正操作などのリスクがあるので、注意して読んでくださいね。
2−1.セキュリティが考慮されたIoT機器を利用する
IoT機器を購入する際は、何よりもサポートの有無を選択基準の1つとしましょう。IoTは未だ発展途上でサイバー攻撃の被害が増えていることから、何か自分では解決できない問題が起こることを事前に想定しておくことが大切だからです。
なので、問題が起きた時にサポートをしてくれる窓口がある製品や、適切にアップデートが行われる製品を選ぶようにしましょう。
2−2.アップデートを定期的に行う
どんなIoT機器にも脆弱性が潜んでいるので、制御用のプログラムであるファームウェアを定期的にアップデートすることが大切です。ものの数年で技術は進歩するので、何年も放置したファームウェアだと攻撃してくださいと言っているようなものです。
ただし、ファームウェア自体に悪さをするウイルスが仕組まれている可能性もあるので、正規のサイトからアップデートするようにしましょう。
2−3.電源はこまめに切る
IoT機器は使用していない時の電源はこまめに切りましょう。一般人によるIoT機器の監視は難しく、ネットに接続している時間が長いほど問題が起こりやすくなるからです。
IoTデバイスがネットと繋がっている感覚が非常に弱いので、注意が散漫になってしまうんですね。なので、機器を使用しないときは電源を切ってオフラインにしておくことを忘れないようにしましょう。
これはユーザーができるセキュリティ対策として非常に有効です。他にもIoTに関するセキュリティについてはこの記事で詳しくまとめたので、参考にしてみてください。
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3.まとめ
家庭で使えるIoT機器は今後指数関数的に増えていきます。なので、その便利さと引き換えのセキュリティ問題を個々人が対応していく姿勢が大切になっていきます。
また、IoT関連商品が増えるということは、それだけIoTエンジニアも必要になってくるわけです。初心者からでもIoTエンジニアになるルートをこの記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
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